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ジョニーによる、全国のセラピストに幸運を呼ぶblogです。


by u-bal
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からだ講座⑤姿勢・首の痛み編~『ひとさぽ』連載より~

上原です!

皆さん元気に施術してますか??
私も日々の怒涛の予約をこなしている毎日です。

特に土曜日・・・死闘です。戦争です。

が、それだけやりがいがありますね。
頼って来てくれる方がいるのも、本当に嬉しいことです。。



さて、現在セラピストの為のポータルサイト『ひとさぽ』 にからだに関するコラムを連載させて頂いておりますが、その内容を掲載していこうと思います。
(ちなみに、以前までの記事は私の個人ブログ『からだ日記』に載せていますので、興味のある方はそちらもチェックしてください)

セラピストの方もそうでない方も、ちょっと勉強してみよう!


セラピストのための からだ講座
(第5回)<姿勢編~首の痛み>
 2010年06月22日掲載



【事例】

ケース1
Aさん24歳(女性)。雑貨屋で働く。
「都内の人気雑貨屋で働くことになり、張り切っています。雑貨が大好きで、家に帰ってからも毎晩、たくさんの雑誌を読んでトレンドをチェックしています。最近、首の後ろから肩にかけて、痛みを感じるように。普通の凝りとは違うような気がします」

ケース2
Bさん30歳(女性)。設計・デザイン事務所で働く。
「パソコンの前で作業をすることが多く、1日中、同じ姿勢をとりがち。慢性的に首や肩が凝るのでマッサージに通っています。それでも、首の痛み、とくに左側の痛みが解消しないのが不満です」

ケース3
Cさん39歳(男性)。飲食店の店長。
「料理のメニュー開発や味つけ、フロアスタッフの教育など、気の抜けない仕事です。最近はまっているリフレッシュ方法はDS。何も考えず没頭できるから、ついつい夜更かしなんてことも…。運動不足なのか、首の痛みと偏頭痛が、悩みの種です」



●共通の症状:1~3に共通するのは、首の後ろや片側に痛みがあること。

【アプローチ方法&原因分析】


首の骨は、重い頭を支えながら、前後左右の回旋・側屈・屈伸と言った多様にわたる役目をもっています。首は頚椎と呼ばれる7つの骨(椎骨)から成っています。悪い姿勢によって首の筋肉が酷使されると同時に、頚椎から伸びる神経も圧迫され、首や肩に痛みが生じやすくなります。
つまり、首を後ろに反らせたり、特定の方向ばかりに曲げたりしていると、筋肉や神経に負担がかかるということ。
オフィスワークで、PCの画面を見るときの姿勢は、一見、上向きにも下向きでもないようですが、実は、猫背の状態で首を後ろに反らした姿勢になりがち。また、PCの横に資料を置いて、そちらばかり見ながらキーボードを打っていると首の片方に負担が偏ります。
ほか、うつぶせに寝転んでDSや読書に夢中になっていると、この姿勢も後頭部と背中の位置が近づいて、知らず知らずのうちに、負担が首や肩にかかっています。

ただし、首の痛み以外に、手足がしびれる、指が伸ばしづらくなった、足がもつれて階段など下りるのが困難、などの症状を伴う場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの神経障害の可能性があるので、医師の受診をおすすめします。

長時間、首を後ろに反らし過ぎている、偏った方向ばかりを向いているという姿勢の問題
   ↓
今回の発症要因は、首に負担を与える姿勢を長時間とることが問題だと考えられる


【セラピストの対応】


●根本的なアドバイス
お客様のライフスタイルを見直し、日常生活のなかで首を後ろに反る姿勢をできるだけとらないようアドバイスします。
アドバイスは、一般論だけでなく、お客様の日常生活で具体的にどこをどう意識したら良いかまで、しっかりと理解して、実践してもらうことが大切です。
例えば、パソコン画面を見る姿勢など、本人が気づかずに首を反らしていることも多々あります。
パソコンとキーボードの位置や高さなど、どのようにしたら適切かをお客様と一緒に考えて行きます。
また、本やDSなどの長時間にわたる行動の姿勢に、問題がないかなど、日常生活についても確認し、アドバイスをします。

●対症法のアドバイス
患部の筋肉を伸張させることを心掛けます。
◎ストレッチやオイルマッサージなどで血液の循環を促します。筋繊維に沿って血液を流すように行います。

ただし、お客様の姿勢を改善しなければ、一時的に気持ち良かったというだけで、根本的な解決にはならないことを、理解してください。


【ポイント】
まずは、なぜ、痛みが起こったのかを考えます。
施術によって筋肉の張りをほぐし、血流を良くして、一時的に楽にすることは出来ますが、原因を取り除かなければ、またすぐに痛みは出てくるでしょう。
それでは、せっかくの施術が逆効果となり、かえってお客様の信用度を下げてしまうことも考えられます。
原因をつきとめ、その原因を取り除くアドバイスをお客様が理解し、納得できるように伝えることで、初めて効果が出てくると考えます。
そこで大切なのは、カウンセリング力です。お客様一人ひとりによってライフスタイルは違います。どんな仕事で、どんな癖があり、日常生活はどう過ごしているのか、などを具体的に聞きだし、解決の糸口を見つけることが必要。
そこから、お客様に合った的確なアドバイスが生まれます。

お客様が日々の姿勢を意識し、正すことによって、首の痛みも軽減していきます。そこでセラピストへの信頼感も生まれます。互いに良好な関係も築け、施術にも自信がもてるでしょう。


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プロフィール

上原健志さん
株式会社u-bal/うえはら整骨院 代表
http://www.u-bal.com/u-bal からだ塾



過去の記事↓
第4回 「攣(つ)る」原因とその対処(筋肉系)
第3回 肩こりからくる頭痛が治らない!?(呼吸器系)
第2回 脚のシビレはヘルニア?(神経系)
第1回 背骨の上の痛みはどこから?(筋肉系)
by u-bal | 2010-10-31 12:36